True colors

とある海辺の町に暮らす女子高校生と始めた文通。

六通目、Yuukaちゃんへ。

元気ですか。

やっと書いています。

けれども本当はさっき書いていたのだよ、でも電源から電気が送られなくなって

急に 全部消えてしまった。

 

消えてしまうんだねえ。そして 覚えていない。何を 書いたのか。

 

頭がぼんやりしている。このところ。

とても よくない。

 

手とペンとインクを使って手紙を書くと、消えない。

消したくても、残ってしまう。

ああ、ちがう、こういうことじゃないのに と 書き損じの紙を何度も破いて丸めながら やっとのことで、自分の体とぴったりした言葉に辿り着いて(そうじゃない時だってあるけれども)、封をして、送る。

 

そんなふうに捨てながら、本当を知る。

それが手紙を書くことだ と思っている。

 

じゃあこれはなんだろう。

なんだろうね。

 

ごめんね、どうも頭がぼんやりしている。

このところ 大きな波が体の奥で動き出していることを感じる。

 

そういう時 人の言葉が届きにくい。

言語を理解するのが難しくなる。

 

何が起きているのだろう

 

悪いことじゃないんだ。

ただ、何かが起きようとしている。

それがなんであるか わからないけれど

 

明日か明後日、また松本に行って来ます。

今度は大阪からお客さんをお招きするよ。PIKA☆ちゃんという、友だちが来る。

 

たくさんの友人が松本を目指してきてくれるね

うれしいことだ

 

夕海