True colors

とある海辺の町に暮らす女子高校生と始めた文通。

5通目 夕海さんへ

こんばんは。

いかがお過ごしですか?

 

 

私の町にあなたがいたあの時間は、ふしぎでした。

私は、あの一週間ほどの間だけ、別の世界にいたような感覚です。

あなたと一緒にいると時間はあっという間に過ぎていて、気づけば数時間たっていた。

時間の流れがはやく感じた。

 

たくさんたくさん考えることがあったし、結構忙しかった。

でも、とても充実していて、楽しかった。

 

あなたが、東京に帰った次の日は学校だった。

そしたら、一気に現実に引き戻された。

前の日までがいつも以上に楽しかったからか、何か物足りなかった。

ちょっと、しょぼくれていました。

 

 

私はここ数日、自分の中で何かがグラグラしているような気がしています。

でも、その”何か”さえわからないし、どうしてなのかもわからないので、とりあえず、ほっといてみることにしました。

 

 

いつか、Yuukaも魔法が使えるようになれるかな?

魔法を感じてもらえるようになれるかな?

そうなりたいな。

 

 

Yuuka